些細なことさ

ちょっと間が空いたけど…特別な時間のメモ。



2014/5/10
岩手県北上市で行われた古市コータロー50歳バースデーライブに行ってきた。
福岡よりフライト1時間40分。
地元から福岡に出るまでのバスの時間とおんなじだ。なんて近いんだろう。
いつもライブに一緒に行く友達と。
さすがに岩手まで一人旅はつらそうだったから、一緒にいてくれる人がいて本当によかった。
飛行機は3年ぶりくらいで久しぶりの感覚に少なからずこうふん。
離陸の唐突さ・強引さはきらいじゃない。雲はふかふかで見ていて楽しい。
岩手名物?のアップルパイが配られて気分は上々。
降り立ってまずはバスに乗り、JRですぐ会場近くの駅まで。
駅からホテルへの道がよくわからず、コンビニの店員さんに訊いたらとっても親切に教えてもらった。あたたかい!
チェックインして、しばしぼーっとする。近所にカフェや喫茶などが何もない。結局開場までホテルにいたのかな?もう記憶があやふや…。
会場へ向かう電車に乗ると、乗客の8割が同じ目的の人達だった。わかりやすい。
住宅地のまんなかみたいな駅で降りる集団。地元のおばさんが何事かと話しかけてきた。
「今までこんなに人が来たの初めてよ。なにかあるの?」
コンサートです、と返すと「あらー!やっぱり!」とにこにこ。こちらもにこにこ。
会場に着くとファンであふれかえっていて、ああ、この人たちはみんなコレクターズが好きなんだな〜としみじみした。
ステージは思っていたより…小さかったかな?席は一番後方らへんとはいえ、サンパレスなどと比べると指定席では近い方だった。
開演ギリギリになってもお客さんが散り散り。余裕なのかなんなのか。
ここで思わぬサプライズ、ツイッターを見ていたら浅田さんがいるとの情報を発見し、えっどこだろう!と見渡したらすぐ発見してしまった。
一番後ろの壁際にふつうに立っていらっしゃった。生の浅田さんを見るのは初めて。
アナログモンキーズというユニットでコータローさんと組んでいるということしか知らないが、
ミーハー魂が燃え上がり、人もあまり寄って行ってないということで、握手を求めに行った。久々にドキドキした。
「浅田さんですか?あの…握手してもらっていいですか?」快く握手してくださった。あたたかくてふわふわだった!
握手したまま、「九州にもアナモンで来てください!」と言ったら、
「九州から来てくれたの?ありがとうね。九州にも行きますね!」という感じのお返事をいただいた。と思う!
開演前に非常にハッピーになりました。浅田さんありがとう!

それから開演まではすぐだった。
コータローさんはドットのシャツに黒のスーツ。加藤さんは黄色のシャツと靴にグレーのスーツ。ジェフさんも黒のスーツで、みんなとってもクール。

セトリ
1.ニック
2.ロボット工場
3.ミリオン
4.夢見る君と僕
5.Da!Da!!Da!!!
6.ステイクール
7.ヒートウェーブ
8.春鳥
9.Too Much Romantic!
10.たよれる男
11.プロポーズソング
12.僕は恐竜
13.未来のカタチ
14.ごめんよリサ
15.マネー
インスト
16.青春ミラー
17.タフ
18.GROOVE GLOBE
19.ネバーマインド

20.ハッピー!ハッピーバースディパーティ
21.Too Much Romantic!(withチョーキー)
22.世界を止めて
23.リグレイ
24.僕はコレクター

コレクターズのワンマンは去年の12月ぶり。前回はフェスでたったの30分しか聴けなかった。(短いながらとっても楽しかったけど!)
そしていつも前らへんに行き、加藤さんばかり見ていたから、今回は後ろからステージ全体を見渡すことができて、これが新鮮でなかなかによかった!
普段コータローコータロー言ってるわりにライブ中のコータローさんをじっくりと見るのは初めてだったかも。
コータローさんはよく動き回っている。せかせかとじゃなく、ゆったりと、自由に、心地よいリズムで。
そして頻繁に加藤さんの隣にやって来る。煽るでもなく、そっと寄り添うように加藤さんの隣でギターを弾いて、すっと戻る姿がとてもとても好きで。
その状況を遠くからじっくり見れたのが今回とてもよかったなあと思った。
小里さんが抜けてからの新生コレクターズは今回が初めて。
ジェフさん、見た目もスーツでバッチリ決まってて、何よりコータローさんが楽しそうにジェフさんのところへ行く場面がしばしばあり、変わったなあ!と思った。
たよれる男でコータローさんが促し、二人で一緒に揺れてたのがすごくかわいかった。たのしそう。
トゥーマッチはてっきりアンコールだと思っていたのでかなり序盤の方でやってびっくり。でも2番は歌わないのねー。
今回インストがとびっきりかっこよかった。ばりばり主役。歌うギターとはこのことか!というほどボーカルを必要としないかのようなギターの音色にドキドキ。
本編は、私は聞いたことがなかったのだけどTHE BIKE時代のネバーマインドで終了。
客の熱気やメロディの感じ、歌詞から、THE BIKEの曲かな?と感じとりました。まだまだ知らないことだらけ。
コレクターズとはまたちょっと違う、加藤さんの魅力がつまっている。ちょこちょこかじって聴くたびに、惹かれっぱなしなので、いい加減音源を手に入れたい。

アンコール、コータローさんへのサプライズとして配布されたサイリウムを振りながらみんなでハッピーバースデー!
浅田さんがケーキを持って登場すると、コータローさんびっくり&とっても嬉しそう。
近づいて、「何やってんだよ」とやりとりしているように見えて、二人の仲の良さが伺えた。
高校の先生もサプライズで登場し、頭の上がらないコータローさんが新鮮!
「小さい頃からこの北上でライブをやるのが夢でした。その夢が、今です」
夢の空間に自分も参加できたことが、とても幸せだと思う。
そのあと、「まだサプライズがあるんだよ。これは、俺が泣いちゃうかも…」と加藤さん。
だれ?!とどよめく場内に語りかけるでもなく、あくまで自然にコータローさんへ話しかけるように、
「チョーキーが来てるんだよ。」と言い放つと、コータローさんは遠くからでもわかるくらい、びっくりしていた。
チョーキーが出てきて、コータローさんとハグ。まさか、北上の地に来て、チョーキーを見れるだなんて…
映像の、ピタリとも動かないチョーキーではなく、やさしい雰囲気の方だった。
「おまえほんとにチョーキーか?あとでDNA鑑定だな」
「おまえが変わってなくて、俺が変わってるって…。どう、俺変わった?」
チョーキー「…おっきくなった」
シンプルな感想に会場大ウケ。笑
せっかくだからToo Much Romantic!やろう!ということで、チョーキーを交えての演奏が始まった。なんてスペシャル。
Qちゃんにいつもの尺で!と指示する加藤さん。笑
左右にゆるやかに体を揺らしながらベースを弾くチョーキーの姿はなんとも不思議で。
加藤さんはなんだか表情が険しく、チョーキーがちゃんと弾けるか心配してるのかな?と思っていたのだけど…
曲が終わるとチョーキーはさっと袖に引っ込んでしまった。マイクを通してお客さんにひとこと言うでもなく。
「バンドは・・・・・・・・・・いろいろある。」つまりながら、加藤さんは2回言った。
そして世界を止めて。
出だしから、もう声が、揺れていて、一気に切なくなってしまった。
加藤さん、泣いてるんだ…と思って気が気じゃなかった。こんなにまともに聴けない世界を止めては初めて。
曲中何ども後ろを向いて涙を拭ってた。
途中かすれながらも、歌いきった姿はとてもかっこよくて。
「神様 涙止めて」
歌詞そのままでギュッとなった。

リグレイやるとは思わなかったから嬉しかったな。(みんなガム持ってきてて抜かりないと思った笑)まんなからへんのお客さんにごめんと思いつつ私も投げた。
コレクターで終了。最後4人並んでお辞儀するところが好き。すばらしい夜だった。

ライブが終わってもサプライズ。
なんと退場時にコータローさんがひとりひとりに手渡しでプレゼントをくれると!
博多土産買っときゃよかった〜と大変悔やんだ。
自分の番になって、やっぱり遠くから来たことを伝えなきゃ!と思い
「九州から来ました!」と言うと
「あ、ほんと?」と笑顔で返してくれました。
一瞬すぎて他になにも言えなかったけど…間近に見るコータローさんの笑顔と、手のぬくもりに、列から外れてから友達とだいこうふんしてしまった。
去年の8月に、初めて握手してもらったときのあのたまらない気持ちを思い出した。

そのあと海鮮丼を食べ、ホテルに戻り、Podcastを笑いながら聴いて眠った。


本当に岩手まで行ってよかった。
いいライブだった!という次元ではない。
あの2時間半に長い歴史を見た気がした。
コレクターズのことを好きになってよかった。

こんなにほっとけないバンド、他になかなかない。(ほっといても人気なバンドばかりだから)

まだまだ知らない曲、聴きたい曲、たくさんありすぎるから
なるべくたくさんライブに行こう。
ずっとずっと追いかけていたい。
コレクターズの魅力、気がつくまでになかなか時間がかかるけど、少しでも好きな人が増えたらなあ。